2007 December

Paris


 
 
12月に入ると、一年中世界中仕事で飛び回っている友人達もパリにいることが多く、久しぶりのディナーが続く。シラク前大統領の出身地、コレーズ地方のレストラン。サーモンの蜂蜜のマリネはお気に入りのメニュー。デザートにはフレッシュなフランボワーズ、素材をなるべくそのまま、という私のポリシーにもぴったり!

 

Paris

   
 
 
幼馴染みの友人N氏の博士論文の発表が終わり、ランチパーティーとなる。教授陣もさすがににこやかに参加。シャンパンも頂いてコワモテの先生方も、長いひたむきな彼女の努力に各々コメント。研究者のお仲間に入れて頂いた様で、とにかく話題も豊富な教授達・・・。すっかり楽しませて頂く。ヨーロッパの「教授」の方々とお会いすると、ガリ勉では真のインテリにはなれない・・・ということを実感する。

 

Paris

 
 
スチュワーデスのN氏のお宅にディナーによんで頂く。クリスマスにふさわしく、真っ白とゴールドのテーブルセッティング。サラダはクレソンとプチトマト、くるみとクリスマスカラー!生野菜、温野菜、スープ、メインディッシュ、と私の食生活を完璧に把握して下さって・・・。温野菜は真っ白なカブの蒸し物、スープはポワロー葱、白菜とポークの蜂蜜風味も美味!デザートの洋ナシのコンポートもフレッシュで美味しい・・・。細やかなおもてなしに感激。いつもN氏にお会いすると、バッグやお洋服も丁寧にお手入れしていらして、私の作品もいつも新品のように使ってくださっているけれど、「丁寧に暮らす」ことの大切さをしみじみ感じる・・・。

 

Paris


 
 
友人宅のクリスマスのディナーが続く今週。中でもとびきりゴージャスなBご夫妻のパーティー。遅い時間に始まって、親しい友人達だけを招いて暖炉の前でクリスマスキャロルを聴きながら、夜通しお喋りしたり、踊ったりしましょう、というご夫妻のお人柄溢れるシンプルなパーティーだけれども・・・。とにかくひっきりなしにサービスされる生牡蠣、スモークサーモン、シャンパン。牡蠣を開 けるエカイエ(牡蠣を開けるヒト)や、シャンパンをサーブするギャルソン達もご夫妻のお人柄か、楽しそう!暖炉の前でオンナ同士のお喋りは本当に楽しい。 何よりものクリスマスプレゼント!

 

Paris

 
 
プロダクトデザイナーのDご夫妻のお宅に伺う。ご家族で日本に行ってきたばかりで、ご家族全員で日本の感想を!エール・フランスのストだったにもかかわらず、「家族全員ファーストにしてくれたの」と最初からゴージャスなお話。京都と東京、どちらも最高級の「リョカン」とホテル。4人それぞれの感想も面白い。黒を基調にしたテーブルセッティングにいつも絵画のようなお料理。「今晩はMOMIが来るから!」といつもとびきりのワインを開けて下さる。食べごろのチーズもふんだんな種類。チーズプレートは、「田舎の家で今年は大きな木を切ったので、それで作ったの」と奥様のシルヴィー。やはり田舎の家で取れた菩提樹のお茶と、手作りの食後酒を頂きながら、お喋りは尽きない・・・。

 

Paris

 
 
今年は本当に色々な事があって、久々のアジア線。クリスマス・イヴの静まり返ったシャルル・ド・ゴール空港。免税店は全部クローズ、ラウンジもガラガラで、本当に飛行機は飛ぶのかしら?出発便もドバイと東京便のみで搭乗ロビーも静まり返っている。ようやく新しい機材のシートに辿り着き、ようやくクリスマスらしくフォア・グラとシャンパンを頂いてほっとする。チョコレートのタルトも、クリスマスだから・・・と言い訳をしつつやっぱり全部頂いてしまう。明日は香港なので、しっかり眠らなくては!

 

Tokyo

 
 
パリから久しぶりの東京へ戻っても、事務所もウチもまだまだ「現場」の新居。こういう時に日本のお弁当って本当に便利。現場の片隅で仮のテーブルで頂くお弁当もなかなかオツなモノ。明日は香港に出張なのでやっぱりお寿司が頂きたい。大きなスーパーマーケットのお弁当コーナーってグラフィックとしても美しい!

 

Hong Kong

 
 
香港の出張と言うと、美味しいもの頂けていいですね、と言われる事も多いけれど・・・。私の場合は買い付ける真珠の質や、染めの具合が気になって帰国までは殆ど食事は一人。職人さん達と、片言の英語と信じがたい!大声で話すのは それなりにモノすごいエネルギーを使う!そのために創作のアイディアや買い付けの計算が間違ってしまいそうになったことも・・・。香港名物のエッグ・タル トはそんな私の美味しいおやつ。染めのサンプルを待つ間、中国茶と一緒に頂くのは束の間のほっとする時間。朝のネイザンロードで焼きたてを買うのも朝のお 楽しみ。夜を徹しての染めの選別を待つ間、ホテルでサンプルの色を見ながらのホテルゴハンも香港ならではの水クワイ入りのかに玉ゴハン。デザートは生姜風味の豆乳プリンと、なかなか私好み。

 

Hong Kong

 
 
 
 
 
出張で一人の時、大皿の香港料理はなかなか困ることが多いけれど、空前の和食ブームのおかげで、ココ香港でもおしゃれな回転寿司が!なんだかパリにもありそうな、テーブルのモニターには何故か次々と「お寿司」の画像。アボカド巻きやサーモンスキン巻き、など日本のオジサマ方が「こういうのは寿司じゃな い」といいそうなオシナガキ・・・。私はこういう形で日本の食文化が海外で親しまれるのも自由でいいな、と思っている上、こういうエセお寿司が大好き!エ セお寿司が広まれば広まるほど、本格的なお寿司の格も上がるというもの。香港でさっぱりしたモノがいただけるだけでも感激!

 

Tokyo

 
 
 
香港出張を終え、ようやく新しい事務所+自宅へ。まだまだ現場でキッチンもまだない。私が香港に行っている間にようやくバスタブが入り、バスルームの家具も入った。スタッフ、学生さんのお手伝いと全員でモーレツに働き、何とかダンボールから荷物を出して、新年から仕事と暮らしがなんとか出来るところまで辿り着く。事務所のテーブルでようやく今年の打ち上げ。なんだか食器たちも懐かしい感じ・・・。「切るだけメニュウ」でも、結構色々出来る!

 

Tokyo

   
 
 
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ようやく、本当にようやく・・・長かった2007年が暮れて行く。今年は本当にひどい一年だったので疲れ切ってしまった。まだまだ現場とはいえ、とにかく新しい事務所+自宅で年を越すことが出来てホンの少しだけ和む。キッチンがまだないので、仮のIHで蕎麦をゆでて、とろろもおろして頂く。やはり一年の締めくくりは、年越し蕎麦でしょう!
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