2022February

 

 
 
快晴の朝、軽井沢から車で30分ほどの軽井沢スノーパークに行く。浅間山が最も美しく見えるゲレンデと聞く通り、なだらかなピストの向こうに迫る様にそびえる浅間山に向かって滑り下りる。日帰りのスキーは気楽で「一日はこんなに長い」と実感する。

 

 
 
打ち合わせで大手町に出向く。かつては賑やかだった地下のレストランやカフェは全てクローズ、ゴーストタウンのような様子に驚く。この辺りのオフィスの殆どはリモート勤務で無人、コンビニも無くなっている。代わりに目立つのは3回目の大規模接種会場の指示、コロナで変わりゆくオフィス街が何とも切ない。

 

 
 
 
打ち合わせのためにカフェを探すもどこも臨時休業、または閉店。ようやく見つけた開いているカフェも18時というのに無人、開店休業とは正にこのこと。イタリア風インテリアの大理石のテーブルが空しく並ぶ。

 

 
 
打ち合わせが始まるまで早朝の広尾の街を散策。一軒家を改装したカフェでひとまずエスプレッソを一杯、フランス大使館の近くにはフランスの冷凍食品専門店「ピカール」もあり、フランス人の店員さんとお喋りしたりパリのような雰囲気を楽しむ。個性的なブティックが多く朝から素敵な気分転換。

 

 
 
コロナの影響でオフィス街の地下は殆どクローズ、表参道でもテナントが次々に撤退、駅の広告も白紙、ファッションビルも売り場の構成を大きく変えざるを得ないのか、開店中にもかかわらず幕が張る店内。本当にこの先どうなってしまうのだろう?

 

 
 
いよいよ北京オリンピックが開幕、迫力の開会式は素晴らしい演出と構成に中国の底力を感じる。ウィンタースポーツの祭典らしく各国のコスチュームを見るのも楽しい。ワインを飲みながら久しぶりに寛いでテレビ中継を見る。

 

   
 
 
ようやくワクチンの3回目接種、緊張して指定の場所に出掛けると廃墟のような図書館跡。「まさか、ココで?」と思ったのは私だけではないようで「戦争中みたいね」と呟くお婆さんに皆で頷く。医療従事者の方々の一生懸命さと明るさに救われ無事終了、副反応がコワイ・・・。

 

 
 
いよいよ本の執筆もスタート、長い準備期間のおかげで書き始めると思った以上にスムーズに進む。しかし慣れない仕事のせいか一気に書くとどっと疲れ、大型書店でタイトルのアイディアを探すのが最近のお楽しみ。

 

 
 
 
大雪の情報に怯えつつ日本橋高島屋へ展覧会を見に行く。新館と本館を繋ぐ渡り廊下から眺める雪の降る街は何ともドラマティック、人の消えた静かな雪の日本橋。

 

 
 
本の資料を探しに神保町の古本屋さんに行く。1980年代のヴォーグやエルなどフランス雑誌の貴重なバックナンバーを見せて頂き懐かしい思い出がライブで蘇る。外の雪は大粒になり、谷口吉郎さんの「雪あかり日記」を想う。

 

 
 
建国記念日の連休の週末、快晴に誘われてひとまず軽井沢へ。前日に降った雪は膝の高さほど、サクサクと音を立てて歩くのも楽しい。庭のガーデンセットにもこんもり雪が積もり、「お菓子の国のクリームの森」のよう。

 

 
 
 
雪景色を眺めながら朝のコーヒー、すっかり寛ぎのんびりスノーパークへ出発。快晴の連休の中日、駐車場は満車で見渡す限り車でいっぱい。リフト券を買うにも1時間半待ちの列・・・。諦めてパルコール嬬恋に向かう。

 

 
 
 
どこも混んでいて滑れずゲレンデ難民と化した私達、パルコール嬬恋に向かう途中、墨絵のように美しい浅間山に癒される。

 

 
 
パルコール嬬恋も例外ではなく、駐車場はいっぱいいっぱい・・・。果たして滑れるのだろうか?半ば諦めゲレンデへ。さすがに広大なスキー場、ゲレンデはウソのように空いている。ようやく辿り着いた安住の地、という気分で滑りまくる。

 

 
 
 
諦めずに転戦した甲斐もあり素晴らしいスキー日和となった今日。西日を受けて美しく浮かび上る浅間山に光る噴煙が上がる。

 

 
 
 
連休を前に納品業務でごった返すアトリエ、膨大な数の作品を納品明細書と照らし合わせて箱に並べる。お客様の元に早く届きますように・・・.

 

 
 
連休初日は東京でも雪、今年の冬は本当に寒い。軽井沢に向かう道も連なる山々は見た事のない荘厳な霧氷の森。横川のパーキングエリアではタイヤのチェック、チェーンを巻く人も。我が家への道も真っ白、除雪車が大量の雪を運んでいく圧巻の雪道。

 

 
 
ゲレンデに着くと空は雲一つない快晴、サラサラのパウダースノーが砂丘の様に続く。浅間山も久しぶりに裾野まで真っ白。

 

 
 
 
春の訪れももうすぐそこ、ピンク色のローズクォーツも検品を終えてスタンバイ。撮影用のライトを当てると透明感のある素材が美しい。蔓延防止措置で誰も居ないカフェの打ち合わせも、そろそろ春が来て欲しいもの。

 

 
 
フランク・ロイド・ライト設計の自由学園・明日館に卒業制作発表会を見に行く。優秀賞に選ばれた作品の数々を説明を聞きながら拝見する。建築やプロダクトの学生さんとお喋りするのも楽しく、美しい明日館のサロンで寛ぐ。

 

 
 
高校生の頃から通っていた岩波ホール、大手配給会社が扱わないフランス映画はいつもここで見ていた。ミニシアターの草分け的存在だったこのホールも長い歴史に幕を閉じると聞きとても悲しい。ロビーに貼られた過去の上映作品のポスターに幾つもの思い出を探す。

 

 
 
コロナ以来スポーツジムは延々に臨時休業、リモート業務で事務所から出ない日々が普通になり週一回のスキーが本当に良い気分転換。ゲレンデは晴れているのに浅間山は見えない、不思議な山の天気。主人のゼミの学生さんもご一緒してサラサラのパウダースノーを楽しむ。

 

 
 
 
降り積もった雪が解けないまま日は長くなり、暮れ行く空の濃いブルーとこんもり積もった真っ白な雪。澄んだ空気に木々から落ちるキラキラと光る雪の粒、幻想的な夕暮れを後に東京へ。

 

 
 
本の資料を探すためフランスの古い切手を扱う専門店に行く。子供の頃、記念切手を集めていた懐かしい「切手帳」、世界中にマニアックなコレクターがいる切手の世界。コラージュのモチーフにするアーティストも多いとか。

 

 
 
 
長引くコロナの影響がいよいよ表面化して来たのか、テナントが抜け売り場が埋まらず営業中とは思えない光景が続く。臨時休業のお知らせも空しくそのまま閉店になるお店も少なくない・・・。

 

 
 
 
アトリエで使った不要品を寄付に持って行く。近くのフランス人学校、リセ・フランコ・ジャポネからの寄付も多いそうで、思いがけないフランス製品を見つけたり。蚤の市のような雰囲気もパリに居るよう。

 

 
 
7回目になる母の命日、母の親友のお嬢様とクラシックなフレンチを頂きつつ静かな一時をご一緒する。私が高校生の頃、家庭教師をお願いしていた懐かしい思い出。数々の楽しいエピソードに大笑い、母の代から続く長いお付き合いに感謝する。

 

 
 
あまりにも忙しく一週間があっという間というより、結構長い・・・。週一回のスキーが待ち遠しく、ようやくゲレンデに着くと壮大な雪景色に癒される。スノーボード用のジャンプ台、キッカーが並ぶ景色も新しく軽々と宙を舞うボーダーの清々しい姿に元気を貰う。

 

 
 
 
diary index 大雪の後の快晴、素晴らしいコンディションで思い切り滑り爽やかな解放感。穏やかに暮れてゆく青空に連なる山々、光のプリズムで虹色に光る浅間山の雪煙。美しい景色を見ながら東京へ。 page top

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