今年は長い東京ーパリ生活の中で初めて夏をヨーロッパですごすことに・・・。東京の自宅の竣工が遅れていること、パリでの取材が重なった事などのため。それにしても本当に静かなサンジェルマン・デ・プレ！８月はパーキングメーターがタダというのも驚く。ヴァカンスを南仏で過ごすアメリカ人の友人の、新しく買ったパリのアパルトマンへ。パリらしい壁、小さいけどチャーミングなアパルトマンで久しぶりの再会を喜ぶ。

ヴァカンスに出発前に「歯のチェックアップにいらっしゃい！」と先生からお電話。と思って伺うと、ヴァカンス中にキャビネのインテリアを替えるのでちょっと相談にのって 欲しい、と言う事だった。ヴィクトリアン・チャイニーズと言う感じの中国のアンティークや、絵画のコレクションは素晴らしい！美術書のコレクションも素晴 らしく、がらんとしたキャビネでお茶を頂きつつお話は骨董から現代アートまですっかり盛り上がる。

日本から友人が来ても、８月はお気に入りの「ホーム」は全てクローズなのでとても困る。市場もお休みなので我が家でのおもてなしも今ひとつ凝れないし・・・。私がサンジェルマン・デ・プレから出るのは、こういう時しかないので、パリ最古のカフェだったレストランへ。ヴォルテールの使っていた机や、古い書籍のお部屋があったり、パリらしい情緒はたっぷりで友人も大喜び、で私も久しぶりに観光客気分のパリを楽しむ。

今年の夏は久しぶりに主人がパリに来る。ベルリンとプラハでのプチ、本当にプチ！ヴァカンスのために・・・。久しぶりにエール・フランスの古いターミナルのラウンジで朝食を。何だか今見ると新しい。ベルリンの空港のラウンジは、ジャック・タチの映画にでてくる未来都市のよう！