2007 April

Paris

 
 
子供の頃、父に見せてもらったコルビジェの写真集。写真家はルシアン・エルベ氏。パリに来て、まさかお会いできるとは思っていなかったけれど・・・。テキスタイルの名家、サラバイ邸の話など、ゆっくりだけれどとても盛り上がる。「私も40歳になりました」「まだ赤ん坊だね」「・・・」クリエイティブな人生をエルベ氏のようにまっとうできる人は本当に少ない。

 

Tokyo

 
 
品川のキャノンタワーへ、建築写真家協会の展覧会を見に行く。キャノンタワーは新しいキャノンの機種のショウルームであることはもちろん、その蔵書もすごい!今回は建築写真家の先生方が「銀座」を撮る、という実験的試み。ギャラリーの中に小さな「銀座」が出来たみたいで面白い。その後、夜のホンモノの「銀座」を車で走る。

 

Tokyo

 
 
 
川島ルミ子氏の「ディオールと華麗なるセレブリティの物語」
綿密な取材とご本人自身がパリ在住だからか、「日本におけるクリスチャン・ディオール」とは、違う、「フランス人の思う本当のディオール」の姿が見えてくる。「デザイナーは幸せを売る商人」とはムシュウー・ディオール氏の言葉。アーティストぶったりせず「デザイナー」という職業に真摯に忠実だった姿に感動する。

 

Tokyo
   
 
 
中村紘子氏の著作は、私には未知の分野である「音楽」のバックグラウンドを知ることが出来てとても面白い。ヨーロッパに居ると、クラシックのコンサートにも気軽に行かれるけれど、そんな時この本のおかげで「ちょっとした豆知識?」があると、コンサートが何倍も楽しめる。 某ピアニストは子供の頃、両親共にピアニストだったため「ピアノの弾けない人も居るのだ」ということを理解するのに少し時間が必要だった、と言う話が印象的。 両親ともにモノを創る仕事、という家庭に育った私は、自分が子供の頃、「皆がアーティストやデザイナーを目指しているのだ」と思っていたことを思い出す。

 

 

Tokyo

 
 
 
主人の設計したN邸の中にある「イン・ギャラリー」にて、ジョナス・メカス展を見る。リトアニア大使館の協賛もあり、充実した展覧会。私自身は考え方は全く賛同できないけれど、作品が好き。パリに行ったばかりの頃に聴いていた前衛音楽のCDジャケットなど、懐かしく思い出す。

 

Tokyo

 
 
六本木に出来たミッドタウンの安藤忠雄氏の設計による新しい美術館「21−21」に「安藤忠雄、現場の悪戦苦闘」展を見に行く。このタイトル・・・。建築家は本当に大変なんだ、という実感がこもっている。会場も何だか「現場」みたいで面白い。

 

Tokyo

 
 
 
Culture index
建築家、吉村順三氏の家具の展覧会に伺う。最近よくある、「奇をてらったデザインの座れない椅子」や、「ローコストだけがデザインのテーマ」だったりする家具をよく見るけれど、吉村順三氏の家具はこんな若輩者の私ですら、なんだかとてもほっとする。説明して下さる吉村氏と旧知の方々がおられるのも勉強になる。
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